艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

「梅雨の合間の漆伐採ボランティア」 梅雨の合間を見計らい、昨日今日と、頼まれて、漆の木の伐採ボランティアに行ってきた。 場所は都内某所。いわゆる山上集落の一つだが、その中でも道路の通じていない、本来徒歩以外に交通手段のないところ。山道を歩け…

裏山歩きか石仏探訪か―天竺山・石山の池、大悲願寺、その他(2020.6.23)

梅雨入りした。一年で最も苦手な季節だ。 裏山歩きはこの時期、最も辛い。藪は繁茂し、風は通らず、蒸し暑い。おまけに蜘蛛の巣だらけ。ヤブ蚊もいるし、ダニもいる(らしい)。しかし、運動はしなければならぬ。ウォーキングではもの足りない。裏山でもよい…

小ペン画ギャラリー 5-「蝶」

「蝶」を描いた小ペン画、5点。 あらゆる動物、植物、鉱物といった自然の存在が不思議で美しいように、蝶もまた不思議で美しい存在である。 ギリシャ神話では魂の象徴とされた。中国には荘子の「胡蝶の夢」がある。日本においても「極楽浄土に魂を運んでく…

閑話 - 石仏探訪 (松岩寺・明光寺・中平庚申堂+砂沼谷戸)

ここのところ痛みを増していた右足小指の治療に行ってきた。古傷の骨折―変形自然癒着によるものかと自己診断していたら、皮膚科の医者の診断は、(爪の水虫の進行と関連しているかもしれないが、)要はややこしい位置にできた「魚の目」とのこと。通院三回目…

小ペン画ギャラリー・4 「建物」

今回は少し趣きをかえて「建物」。「建築」ではない。 建築というと、どうも公共建築とか、ビルディングというか、大きなもの、夜になると人の住んでいない、政治や資本の論理に裏打ちされたもの、といった胡散臭いイメージがあって、好きではない。だから丹…

「ちょっとミニワイルドでミニハードだった今日の裏山歩き―金剛の滝」(2020.5.17)

(*最初に:本稿は山行記録というほどのものでもなく、またあまり多くの人に訪れてほしくないので、地図・ルート図は掲げません。わかる人が読めばわかると思いますので、興味のある方は、自分で地形図等を見て探して下さい。) 前回の裏山歩き(これはブロ…

小ペン画ギャラリー―3 「踊り―その1」

「ダンス」を訳せば「踊り」。 だが日本語の「踊り」には「舞踏」と「舞踊」とがある。もともと日本語として「舞踏」と訳されていたのを、1904年の『新楽劇論』において、坪内逍遥と福地桜痴が新たに造語した「舞踊」を訳語として当てたとのこと。 私は「舞…

裏山歩き 横沢入り東側~北側尾根 2020.5.2

ゴールデンウイークに北アルプスや奥利根、あるいは下田・川内、南会津の残雪の山々に血道を上げたのは、もうはるか昔のこと。最近では、あきる野市の自宅周辺やその奥の檜原村にも観光客が押し寄せ、道路は渋滞し、私は自宅で息をひそめ、静かに時を過ごす…

柊人とのコラボMVがYouTubeにUPされました。

ラッパー柊人とのコラボMVがYouTubeにUPされました。 柊人 - Be You feat. Emoh Les | SMOKE TREE Music 背景は私の作品「そらのはな」(2009年 F150号)。 ジャンルで言えばラップで良いのかな? あんがいおとなしめの使われ方ですが、きれいな歌声と重なり…

「小ペン画ギャラリー」―その2 「繭」

今回は繭と人物を描いた絵を5点(+油彩作品1点+参考図版1点)。 人物の性別はあいまいである。 繭とは書いてみたが、はたしてそれは繭なのか。 形と意味からすれば、「卵」でも良いような気もする。 しかし私にとって、そのイメージに最も近いのが、ヤ…

「閑話 私の野鳥雑記」

田舎育ちの子供の頃から自然好き、山好きだった。だから、地理、地形、地質などに興味を持つようになり、鉱物・結晶・石好きになった。加えて年とともに花、木、キノコ等の植物も、川魚や動物、昆虫類も好きになった。だが野鳥だけは縁というか、関心が薄か…

秘境ルートの裏山歩き 城山南峰~秋川丘陵~小峰公園 (2020.4.25)

昨日、所用があって福生に行った。午後3時過ぎの五日市線・青梅線で山姿の人を見かけたのは一人だけ。外出自粛には、公共交通機関利用の近郊登山もいやおうなしに含まれるのだろうか。私がそうした山登りになかなか行かない(行けない)のは、自粛でもなん…

「小ペン画ギャラリー」その1 とりあえずの(女房が選んだ)3点

フェイスブックの最近の自分の投稿を見直して見ると、なんだか自然愛好的家的なコンテンツが多い。そういう一面があることは間違いないから、それはそれで構わないのだが、やはり釈然としない。 FBやブログとのつき合い方というか、使い方は、人それぞれであ…

「小ペン画―その小さな世界」について

昨年の6月以来、九カ月以上、「小ペン画」が制作の中心になっている。 「小ペン画」とは、文字通り縦横10㎝内外の、大きくても20㎝に満たない小さな紙に、主にペンとインクで描く作品。個展や海外旅行などでの中断期間はあるが、それ以外はほぼ一日一点のペ…

こんなものを買った

今日、荷が届いた。昨年暮れに買った植木智佳子さんの「作品」である。 暮れも押しつまった29日、所用があって都心に出た。そのついでに昔の教え子の植木智佳子さんの個展「物の伏線」の最終日に行った。教え子とはいっても、彼女は日本画研究室だったので、…

熊刺しと蜂の子

久しぶりに熊の刺身を食った。やはり、美味かった!! 正月も終わった一月半ば、教え子のS+Y夫妻が遊びにやってきた。二人は予備校時代の教え子で、美術系大学の出身だが、現在は養蜂業をなりわいとして、富山県を拠点としている。縁あって、彼らの作るハ…

養老渓谷 小逍遥

先日20日、所用があって千葉県いすみ市に行った。御宿に一泊後の帰途、帰りがけの駄賃に養老渓谷を再訪。九月の台風の影響で一部通行止めの個所(梅ヶ瀬渓谷は全面通行禁止)があったが、弘文洞跡や粟又滝などを見た。 房総半島の房総丘陵は最高峰が愛宕山…

秌韻・外覧会-3 久しぶりの金地テンペラ3点

金地テンペラ(黄金背景テンペラ)は私の制作の出発点の一つであり、長くこだわってきた技法である。しかし、その制作上、技術上の様々な制約と、志向する表現方法のギャップが大きくなり、ここ20年ほどは描いていなかった。数年前にちょっとしたきっかけ…

秌韻・外覧会-2 『花昏』『革命と慈愛』

外覧会:美術館等での展覧会には、一般入場者とは別に、「内覧会」という、関係者を対象としたオープニングセレモニーがある。「内覧会」があるなら、逆に終わったあとからの「外覧会」があっても良いではないかと勝手に作った造語です。 すでに終わった個展…

秌韻・外覧会-1 「祝人(ほいと)」

何かと忙しい。いや、家事・雑事・細事・俗事はさておき、制作に忙しいのである。 先日の西荻窪数寄和での個展の作品を順次「秌韻―外覧会」と称して順次上げていこうと思っているのだが、その余裕がない。 それはそれとして、その時の個展で、ある作品を見た…

中止された「表現の不自由展・その後」と「表現の不自由展 消されたものたち」

あいちトリエンナーレ2019が大変なことになっている。 「情の時代」と題された「あいトリ」、その主要部分である国際現代美術展の中の一展示「表現の不自由展・その後」が、テロ予告を含めた苦情や、政治家の圧力等によって中止に追い込まれたというものだ。…

法事と山と美術館

七月に法事で帰郷することになった。10年近く前に実家を手放し、近年は法事以外で故郷に帰ることもない。せっかくだからと、いつものように高校山岳部同期でここ何年かの旅と山の友、Kに連絡する。さっそく、近場の山登り、美術館、飲み会などがセッティン…

防高山岳部OB会夏山合宿 北海道の山旅・道東三山(雌阿寒岳・羅臼岳・斜里岳)

We climbed Mt. Meakan Mt. Rausu and Mt.Syari in east Hokkaido. These mountains are volcano. Mt. Rausu is World Heritage Site. They were very beautiful and fantastic experience. And I was very tired…. 三年ほど前から高校山岳部時代の数名でO…

個展「耀ふ静謐」 レポート―7 「をみな」に関連して

さて「レポート―7」。 前回に引き続き「をみな」関連の作品。といっても、内容、制作時期等、相互の関連はあまりないのだが、あくまで「をみな」が描かれているということで2点紹介する。 私は時々、過去の他者の作品(のイメージや構図等)を、自分の作品…

大祓形代と水無月祓いのこと

6月14日、近所のTさんが「大祓神事執行」の「大祓形代」を持ってこられた。息子夫婦と孫と合わせて五人分。 これは私が20年以上前に、現在のあきる野市高尾に引っ越してきてほどなく、斜め向かいのというか、当時は住宅が少なく、隣家というべき存在だったN…

個展「耀ふ静謐」 レポート―6 「をみな」について

さて「レポート―6」である。 何を書こうか。どれを紹介しようか。 「ところで、私はいったい何をしたいのか」、という自問自答は胸にしまっておいて、今回は「瓔珞のをみなたち」を中心に紹介することにしよう。前回が「装飾」という具体性というか再現性・…

個展「耀ふ静謐」 レポート―5(フェイスブックおよび「装飾」について、など)

個展(5.13~25 SALIOT)は終わった。 始まって見れば、予想していた以上の規模となった。例えば100号以上6点を含む全50点という点数であり、会期は二週間、会場構成は複雑で広い。また、一般的な画廊ではなく、ビジネス街での企業(製造業)のショールーム…

個展「耀ふ静謐」 レポート―4

個展「耀ふ静謐」 レポート―4 これまでどちらかと言えば、デーハな(?)作品の紹介が多かったので、今回は少し地味めなものを紹介します。 ↓ 736「アララット―いにしえの光」(41.8×59.2㎝ 2016~2018年 版画用和紙/アクリル・彩墨) アララット山は、現…

個展「耀ふ静謐」 レポート―3

674「崩壊と忘却の静謐」と675「豊饒と忘却の静謐」について。そして「SALIOTの照明について。 ↓ 675「豊饒と忘却の静謐/Quietness of fertility and oblivion」 (F300 2014-2016年 自製キャンバス/樹脂テンペラ・油彩) この画像はアトリエで大山富夫君…

個展「耀ふ静謐」 レポート―2

5月3日に始めたばかりのフェイスブック/FBとブログの関係がまだうまく構築できていないのだが、とりあえず、FBに上げたものを一応ブログに再録しておく。 レポート―1と2は、個展の紹介というのが趣旨だったから、カテゴリーとしては「近況・NEW…