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艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

モロッコ・チュニジアの旅 10 トドラ峡谷~メルズーガ・砂漠テント泊

 

2月8日  

 7:45ホテル発。ノマド遊牧民)の集落に行く。清冽な水の走る、谷あいのわずかばかりの耕地と泥レンガの家。花盛りのアーモンド。家の中で絨毯造りの糸紡ぎを見せてもらう。織物というのは世界中どこでも原理としては同じものなのだ。

 

 ↓ ガイドの説明を聞くスペインの若者(学生)たち。左、アレックス君、その右、恋人のラリッサさん。共に21歳。一番奥は「僕はカタルーニャ人だ」とこだわっていた若者。

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 次いでトドラ渓谷(ゴルジュ)に寄る。ゴルジュとはフランス語で喉のこと。つまり渓谷が喉のように狭まり、両岸切り立った地形のことである。沢登りではおなじみの用語だ。車を降りて歩くのはほんの1㎞程度だが、確かに絶景には違いない。その昔、若かりし頃のダク・スコットが登攀したというルートはどれかわからなかったが、今でもクライマーが訪れるそうである。ただし凄いのは見上げる絶壁ばかりで、水流は細くさらさらと穏やかに流れ、小魚がたわむれ、迫力はない。まあ日本の渓谷と比べる必要もないのだけれども。岩壁の色がなんというか、アフリカ的モロッコ的(?)だった。

   トドラ渓谷

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   ダク・スコットの登ったのはどのラインだ?

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 その後もまた長いドライブ。みんな寝ている。私も眠る。車窓には広大な土漠。ときおり現れるメサ(残丘)。メルズーガ着17時頃。また駱駝に乗ってキャンプ地へ。ザゴラに比べて砂漠の規模が大きい。確かにこの先何百キロも続くのだろうなという気にさせてくれる。

 ↓  風紋がきれいでした。

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 ↓  股関節とお尻が痛かった。スカーフは必需品。

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 1時間ぐらいかかって、お尻が痛くなるころキャンプ地に着いた。

 夕食はまたしてもチキンタジン。一つの皿をみんなで囲む。ただしこの日のタジンはおいしかった。

    こんな感じ。右奥の人はスペインに留学中のブラジル人。冬のスペインとサハラの寒さがこたえていたようだった。

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  食後外に出てささやかな焚火を囲みベルベル人の音楽を楽しむ。キャンプ地ははわれわれ10名だけ。みんな(私以外)若いということもあって、盛り上がる。ベルベル人の演奏後、共通に知っている(私と息子だけだが)ミュージシャンとしてMAGO DE OZ(スペインの国民的ヘビメタバンド)をあげたら、いきなり大合唱となった。ついで歌われたのはドラえもんのテーマ。みんな子供のころから見ていたそうだ。アンコールでブルーハーツリンダリンダを歌ったが、さすがに知らなかった。あまり受けなかった。

 今夜はこれで終わりかと思ったら、ベルベル人のガイド(?)とともに今から後ろの山(砂丘)に登るという。この登りがマジにしんどい。足元から砂が崩れて歩きにくいことこの上ない。ブラジル人のお姉さんは途中でリタイア。たっぷりしごかれて、それでも30~40分ほどで頂上に立った。残念ながら今夜も星は見えない。遠くのカスバ(?)街道筋のあかりが見えるだけだ。砂の上に寝転がっていても砂はさらさらと崩れ落ちてゆく。風は寒い。それでもここはサハラ。

   なぜか砂漠のテントにいる猫に懐かれている愚息。

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                          (2015.5.25)