艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

「信州の山と石仏の旅」

9月7~13日、信州を旅した。蓼科、別所温泉、木曽駒ヶ岳、乗鞍岳、そして諏訪市と茅野市の石仏探訪。 前半は高校山岳部OB・OG会の仲間と、蓼科の山荘ベースの行動。 初日は天気が悪く、上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」や別所温泉周辺のあち…

山歩記+石仏探訪・38 「知られざる石仏の山 足摺山」(2022.6.3)

5月30日~6月4日、所用2件を携えて帰郷(所用の件は省略)。その一日、萩市(旧阿武郡田万川町)の足摺山に登った。出発直前にKがネットで見つけた石仏の山だが、ほとんど知られていない。私も知らなかった。急きょ、高校山岳部OB関係の5人が集まる。 …

旅のカケラ 「和歌山由良町・黒岳・重山と奈良葛城市点描」

(前後しますが、4月16日に新幹線車中からFBに投稿したもののブログ再録です。) 旅に出ています。前半、奈良葛城から和歌山由良町へ。 一日、海釣り(チヌの紀州釣り)に挑戦するも、釣果ゼロ。日に焼けただけでした。 一日は一人、近くの黒山と重山に登…

「旅の余録―旅のカケラ 奈良~和歌山~山口篇」

4月10~12日の11泊12日の旅を終え、帰京した。11泊12日はけっこう長い。 奈良県の葛城市・御所市・奈良市、和歌山県の由良町、山口県の下松市・山口市・防府市を訪れた。実家の改葬関係のミッション(これが旅立ちの理由)のほかに、3回の山行で4つの山(…

山歩記「緑に染まる樹林の山旅 雨呼山(あまよばりやま)」(2022.5.18)

昨年10月に続いて山形への旅。旧友I宅滞在、美術談義、石仏探訪、etc。その一日、天童市の雨呼山905.5mに登った。 天童駅から晶林寺までタクシー。晶林寺の石仏を少し見て、奈良沢不動尊へ。 ↓ 奈良沢不動尊の拝殿(?)と、左が峰越の滝。 奈良沢不動尊か…

山歩記+石仏探訪-35 「八王子城山」 (記・FB投稿:2022.2.24)

2月24日、八王子城山(≒八王子城址)に登った。 【コースタイム】タウン入口BS11:12~心源院・深澤弁財天・秋葉神社12:00~第六天12:25~八王子城本丸13:33~天守閣跡14:15~富士見台14:40~太鼓曲輪尾根分岐15:26~城山林道16:02~小殿跡~八王子城…

山歩記「奥武蔵・正丸峠~ツツジ山」+石仏探訪-34

前回1月5日に奥武蔵・日和田山~ユガテを歩いた翌日から、なんだか股関節痛。5、6年前から時おり悩まされているが、またしても…。股関節痛、ひざ関節痛で山から遠ざかっていった人を何人も知っている。いよいよ俺も年貢の納め時かという思いと、それにあら…

石仏探訪-33 「ひので野鳥の森自然公園から妙見宮七星殿(不思議の宮)へ」

4日前の1月31日、女房に誘われて、隣町の「ひので野鳥の森自然公園」に行った。 ↓ 1) 「ひので野鳥の森自然公園」、新しい立派な管理棟からスタートし、谷ノ入古道を辿り、この小広場から右上に稜線を目指す。 ↓ 2) 谷ノ入古道のかたわらにあった2体の馬…

山歩記+石仏探訪-30「久しぶりの山行 奥武蔵・日和田山からユガテへ」

わが家の玄関先には「山屋」と書かれた看板が掛けられていた。今ではもう文字も薄れ、ボロボロになり、たいていは下に落っこちたりしている。「山屋」の字にはかつては「さわや(沢屋)」とルビがふられていたが、ほぼ完全に消えてしまった。そんなになった…

「暑気払い―その2・古い沢登りの写真」

古アルバム、古写真の整理は遅々としてはかどらない。先日FBに「暑気払い―古い山の写真」として冬山の写真をアップしたが、案外評判が良かった(?)。だが、やはり当初の目論見であった「暑気払い―古い沢登りの写真」を紹介したいという思いは、何となく…

「梅雨の合間の漆伐採ボランティア」 梅雨の合間を見計らい、昨日今日と、頼まれて、漆の木の伐採ボランティアに行ってきた。 場所は都内某所。いわゆる山上集落の一つだが、その中でも道路の通じていない、本来徒歩以外に交通手段のないところ。山道を歩け…

「ちょっとミニワイルドでミニハードだった今日の裏山歩き―金剛の滝」(2020.5.17)

(*最初に:本稿は山行記録というほどのものでもなく、またあまり多くの人に訪れてほしくないので、地図・ルート図は掲げません。わかる人が読めばわかると思いますので、興味のある方は、自分で地形図等を見て探して下さい。) 前回の裏山歩き(これはブロ…

裏山歩き 横沢入り東側~北側尾根 2020.5.2

ゴールデンウイークに北アルプスや奥利根、あるいは下田・川内、南会津の残雪の山々に血道を上げたのは、もうはるか昔のこと。最近では、あきる野市の自宅周辺やその奥の檜原村にも観光客が押し寄せ、道路は渋滞し、私は自宅で息をひそめ、静かに時を過ごす…

秘境ルートの裏山歩き 城山南峰~秋川丘陵~小峰公園 (2020.4.25)

昨日、所用があって福生に行った。午後3時過ぎの五日市線・青梅線で山姿の人を見かけたのは一人だけ。外出自粛には、公共交通機関利用の近郊登山もいやおうなしに含まれるのだろうか。私がそうした山登りになかなか行かない(行けない)のは、自粛でもなん…

養老渓谷 小逍遥

先日20日、所用があって千葉県いすみ市に行った。御宿に一泊後の帰途、帰りがけの駄賃に養老渓谷を再訪。九月の台風の影響で一部通行止めの個所(梅ヶ瀬渓谷は全面通行禁止)があったが、弘文洞跡や粟又滝などを見た。 房総半島の房総丘陵は最高峰が愛宕山…

法事と山と美術館

七月に法事で帰郷することになった。10年近く前に実家を手放し、近年は法事以外で故郷に帰ることもない。せっかくだからと、いつものように高校山岳部同期でここ何年かの旅と山の友、Kに連絡する。さっそく、近場の山登り、美術館、飲み会などがセッティン…

防高山岳部OB会夏山合宿 北海道の山旅・道東三山(雌阿寒岳・羅臼岳・斜里岳)

We climbed Mt. Meakan Mt. Rausu and Mt.Syari in east Hokkaido. These mountains are volcano. Mt. Rausu is World Heritage Site. They were very beautiful and fantastic experience. And I was very tired…. 三年ほど前から高校山岳部時代の数名でO…

「小さな桃源郷」 多峯主山の秘密の尾根

*タイトルにある「小さな桃源郷」は少し前に読んだ『小さな桃源郷 山の雑誌アルプ傑作選』(池内紀編 2018年 中公文庫)の書名を借用したものである。 市役所から「肺炎球菌ワクチン定期予防接種の実地について(お知らせ)」というのがきた。封筒に「高齢…

再戦の中尾根から京戸山・ナットウ箱山・達沢山(2019.3.22)

【コースタイム】2019年3月22日 標高差885m 笹子駅9:35~中尾根取付10:40~鉄塔11:05~P1093m11:27~中尾根への分岐11:31~主稜線合流(カヤノキ平の頭と誤認)12:50~中尾根の頭標識/引き返し~カヤノキ平の頭14:12~ヤナギ平15:00~ナットウ箱…

陽春のリハビリ山行―入山尾根の思いがけぬ結末

2019年の山始め。と、書いてみたが、有体に言って、リハビリ山行である。 先のブログ記事「『週刊女性』に(ちょっとだけ)名前が出た~古い一枚の写真から」にも少し書いたが、年明けから体調が芳しくなかった。右腕の不具合と高血圧(?)である。 その後…

再録:塚田尊明「NHK・BSグレートトラバース撮影隊に呼ばれるまで・そしてそれから」

本は増える一方である。いや、一方であった。最近は購読量も減り、読書量も減ってきてはいるというものの、蔵書の総量は減っていない。微増を続けている。2万冊はないにしても、毎年の記録からして1万冊はある。機を見て人にあげたり、「これは君が読むべ…

附記:ストックとサポートタイツについて

前々稿の「レジェンドたちと登った西上州・鍬柄山」で書き落としていたというか、ちょっと気がついたことを二点、書きとどめておく。 一つはストックのこと(トレッキングポールと言うこともあるようだが、ここではストックで統一)。 昨今の登山、特に尾根…

玲瓏の佐久・光あふれる尾根を天狗山から男山へ (2018.10.28)

朝7時に金峰山荘の朝食。食べ終えてベランダで一服していると、快晴の朝陽を浴びて、周囲は紅葉と岩々の遊戯場のようだ。 屋根岩パノラマコースに心惹かれる。千曲川上流梓山からの(秘峰?)五郎山にも惹かれる。未だ登っていない金峰山そのものも魅力的だ…

秋合宿・弾丸日帰り百名山 その2 八幡平 (2018.10.16)  

10月16日(火) 前夜は、いこいの村岩手・焼走り温泉に泊まった。今日のコースは時間の余裕もある。ホテルでゆっくり朝食を食べて出発する。 アスピーテラインなる有料道路を行く。アスピーテライン?どこかで聞いたことがある。霧ヶ峰だ。そうか、八幡平も…

秋合宿・弾丸日帰り百名山-その1 岩手山 (2018.10.15)

恒例の(といってもまだ3回目だが)防府高校山岳部OB会の秋合宿である。前回の山から、中三か月も空いた。 7月下旬に夏合宿として北海道、雌阿寒岳、羅臼岳、斜里岳等を予定し、宿も飛行機のチケットも手配済の7月3日、そのトレーニングを兼ねた奥多摩蕎…

蕎麦粒山から天目山へ (2018.7.3)

前回の山行から、また二か月空いた。5月から6月にかけて、ウズベキスタンに15日間旅した(別稿:カテゴリー「海外の旅」参照)。そのうち、少なくとも10日間は毎日2万5千歩前後歩いているから、必ずしも運動不足とは言えないだろうが、やはり山登りと、平…

四国の山旅―その3 三嶺 (2018.4.27)

4月27日(金)晴時々曇り 朝食後、通いなれた(?)道を名頃の登山口の駐車場へ。数台の車が停まっている。8:25カカシ達に見送られて登り始める。 ↓ お見送りのカカシ(?)たち 剣山からの往復に比べれば、この尾根から三嶺に登る人は少ないようで、その…

四国の山旅―その2 次郎笈~剣山~一ノ森 (2018.4.26)

4月26日(木) 朝、薄い雲はあるが、晴れている。7時からの朝食を済ませ、車で登山口の見ノ越へ。宿泊施設や食堂、土産物屋などがある。 靴を宿に置き忘れ取りに戻るというお粗末な一幕の後、駐車場わきの剱神社の石段を上がる。 ↓ 剱神社の石段 見ノ越から…

四国の山旅-その1 霧の丸笹山 (2018.4.25)

2年ほど前から高校山岳部時代の同期と後輩の三名で、ごくプライベートで怪しげな「OB会」をでっち上げ、山口県と東京から参集して、北アルプスや九州、大峰などで年に二、三回の「合宿」と称する山行を行ってきた。 その間、帰郷したKを中心に故郷の山口県…

「400回目の山」 坪山から大寺山をへて尾名手尾根下降 (2018.4.5)

2018年4月5日 曇りのち晴れ 同行:K 2.5万図/猪丸・七保 最大標高差:676m 何回かの延期をへて、前回から二週間以上たった。期が熟したというのか、ようやく山に行く気になった。3月29日、5時起床。朝食を食べ、準備を終り、さあ靴を履こうかという時にな…