艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

小ペン画ギャラリー-17 「作品No.500記念」(記・FB投稿:2021.8.17)

「小ペン画ギャラリー」の投稿が少しとどこおっていたら、その間に作品Noが500を越えた。めでたい(??)。 この作品番号は、小ペン画独自のカウント。従前からのタブローやドローイング作品とは別枠。付記しておけば、私にとっての「ドローイング(作品)…

石仏探訪-25 「修那羅峠-2 諸神篇」(記・FB投稿 2021.9.13)

↓ 1. 「さあ、これが修那羅の石仏群です。ごゆっくりご覧ください。道中、お気をつけて」と見送られる。 すぐ奥には不動明王や如意輪観音、千手観音などの石仏群。右奥には人頭杖ほかの石仏群が見えている。それにしても良い猫たちだった。 修那羅の石造物に…

石仏探訪-24 「修那羅峠-1 諸仏篇」(記・FB投稿 2021.9.13)

信州石仏探訪二日目。小諸、上田をぬけて、143号線の途中で修那羅峠へ寄り道。南参道を歩いて20分ほどで、安宮神社、つまり修那羅の石仏群である。 なぜか「オートバイ神社」という看板のある神社は、風雅に寂びた、なんとも言えぬ良い感じ。二匹の猫が出迎…

本と読書「遅ればせながら 2021年の読書―激減した読書量」

私には多少カウントマニア的趣味というか、集計・統計好きなところがある。 作品の記録については別としても、登山や、美術館や、海外旅行といったいくつかのコンテンツについては、簡単な項目的なものだが、昔から記録をつけている。読書・本についても同様…

石仏探訪-23 「発地~軽井沢~追分」(記・FB投稿:2021.9.11)

9月12日までグループ展開催中の熊本行きを断念した数日後、友人のSから電話がきた。安曇野市豊科近代美術館で開催中の「シンビズム-4」を見に行かないかと。即答、「行く!」 「シンビズム-4」には、ずいぶん昔、ごく淡い縁のあった小松良和さん(故人)や…

小ペン画ギャラリー-13 「濃くて、くどい絵」

*モデムとルーターの仕様を更新したことで、しばらくブログを開くことができませんでした。以下、主にFBに投稿したものの後追い再投稿です。若干見苦しい次第ですが、御了解のほどを。 前回の「あっさり」系に対して、今回は「濃くて、くどい、描き過ぎ(…

石仏探訪-22 「オリンピックのとばっちり~雨武主神社遥拝所と丸山家墓地」(記・FB投稿:2021.7.24)

*モデムとルーターの仕様を更新したことで、しばらくブログを開くことができませんでした。以下、主にFBに投稿したものの後追い再投稿です。若干見苦しい次第ですが、御了解のほどを。 「誤リンピック」、「毒リンピック」、「狂リンピック」、「カス(ス…

石仏探訪-21 「人頭杖-その2 増殖するアイテム」(FB投稿:2020.6.25 加筆・再構成2021.9.18)

前回「人頭杖‐その1」として、浅間嶺時坂峠の双頭の石仏と、地蔵堂廃寺跡探索について書いた。 ↓ 再掲載。本稿のきっかけとなった2014年撮影の写真。檜原村時坂峠。年代不明。 『檜原村の石仏 第二集』では道祖神と記載されているが、既述したように、人頭…

石仏探訪-20 「人頭杖-その1 地蔵堂廃寺跡を確認しに時坂峠へ」

石仏に興味がなかった頃に浅間嶺時坂峠で撮った不思議な一枚の写真が、手元に残っていた。頭だけが二つ並んだ石仏。 ↓ 時坂峠の「道祖神」?人頭杖? 2014年10月9日撮影。ガラケーで撮った、夕暮れ時の逆光の写真なので、見づらい。刻字等は見当たらない。 ↓…

「石仏探訪-19 羽村・福生の石仏探訪と水族館劇場」

(* 最近、フェイスブックへの投稿が主となり、ブログへの投稿をサボり勝ちでした。FBをやっていない人もいるので、これではいけないと反省?し、一度FBに投稿したものではありますが、時間のある時に、こちらにもコツコツと(再)投稿しますので、御了…

小ペン画ギャラリー16 「中断再開後の近作‐油彩転写」 

小ペン画ギャラリー16 「中断再開後の近作‐油彩転写」 今年も半分過ぎ去ろうとしている。年明け以来、憑き物が落ちたように、小ペン画を描かなくなった。それまで平均して週に5、6点ぐらいは描いていたのが、一月は4点、二月0点、三月1点、四月5点、五…

「小ペン画ギャラリー-15 コラージュ」

「小ペン画ギャラリー-15 コラージュ」 「小ペン画ギャラリー」で人物を描いた作品を紹介することに、少々飽きた。人物を扱った割合が圧倒的に多いのだから、やむをえないのだが。 では次は「人物の登場しない絵」を出そうかと、リストアップしてみたら、案…

小ペン画ギャラリー‐14 「をみな」

振り返れば、「小ペン画」で描いた人物は、圧倒的に「女」が多い。8割以上か。 小画面を描くにあたって、人物が格好のモチーフであると再認識したことについては、以前に別の場で述べた。ではなぜ「圧倒的に女が多い」のか。「女」でなければならないのか。…

「石仏探訪-18 二猿庚申塔と二匹の猿」

4月12日午後、今年24回目の石仏探訪。 檜原村北谷の茅倉、中里、白倉、千足と、本宿の一部。山腹にへばりつく集落の中の細い急傾斜の道を、女房は必死に運転する。 大嶽神社、熊野神社、御霊檜原神社をメインに、路傍のあちこちに石仏(群)がある。あちこ…

小ペン画ギャラリー-13 「濃くて、くどい絵」

前回の「あっさり」系に対して、今回は「濃くて、くどい、描き過ぎ(かもしれない)」系。(まあ、それほどでもないかもしれませんが…) 「あっさり系」というのは、確かに見るぶんには見やすく、鬱陶しがられず、嫌われない。造形的にも、余白とか、間とか…

石仏探訪-17 「花と新発見(資料未掲載)の石仏三体」

3月14日。女房につき合って、横沢入にヨゴレネコノメソウを見に行く。まだ早すぎた。入口にある大きなコブシ(木蓮?)は満開には少し早いが、豪華なくせに静かな印象で、毎年見るのを楽しみにしている。 ↓ 横沢入入口に咲くコブシ(あるいは白木蓮)。 その…

石仏探訪-16 「福生市千手院の三陸海嘯供養塔」

3・11。当時、キューバからメキシコへの旅(3.1~3.15)の途上にあった私は、3・11を体験していない。最初に知ったのは、IT事情のきわめて悪いキューバのハバナで。新聞や画像を初めて見たのは、翌日のメキシコシティの空港で。 日本にいなかった私の感じ…

石仏探訪-15 「美しき聖観音と世界の墓地 – 2」

少し前に八王子市恩方方面に石仏探訪に行った。自転車やバスで行くとなるとかなり不便な地域だが、女房の車で行くと30分足らず。 恩方と言えば、和田峠に抜ける案下川沿いの陣馬街道と「夕焼け小焼けの里」。だが私が最初に目指したのは、その上流の支流の醍…

「石仏探訪‐14 美しき如意輪観音 二つの墓地と世界の墓地・その1」

半月前ほど、日の出町細尾の光明寺に行った。寺の前、境内と見て、傍らの墓地ものぞいて見る。私の石仏探訪は、基本的には墓域内の個人墓標は対象としないが、墓地入口あたりに六地蔵をはじめとする石仏群があることが多く、また墓域内にも時には見るべきも…

石仏探訪-13 わが家の石仏

庭に石仏(馬頭観音)をすえてみた。 ↓ 馬頭観音 三面四臂の憤怒相の座像 高41㎝ とりあえず、枝垂桜の根元へ。横にマンリョウ、手前に春蘭、後ろにバイモやシュウメイギクなどが咲くだろう。馬頭観音だから私の旅の守護仏としよう。 石仏探訪に「ハマった」…

「石仏探訪-12 今熊山と金剛の滝」 (2021.2.11)

石仏探訪を兼ねた裏山歩き。今熊山は何回か訪れているが、石仏を意識して登るのは初めて。その気になって見てみると、予想以上に多くのものがあった。多すぎて今回はそのごく一部だけを紹介する。 今熊山は神仏混淆、修験道の山というイメージがあるが、今の…

久しぶりの裏山散歩(+石仏探訪-11)・金毘羅山から穴沢天神社へ

昨日、毎月5日に近所で開催されているはずの骨董市「五の市」に久しぶりに行ってみた。行ってはみたが、やっていない。いつの間にか第三日曜に変わったようだ。またしても世の中の変化に取り残されている。 ↓ 近所の高尾公園の梅。この木だけはや三分咲き。…

小ペン画ギャラリー12 「近作」

昨年11月の西荻窪の数寄和の個展「小さな世界」では、描きためた10㎝前後の小ペン画400点の中から、120点ほど並べた。 この一年半は不思議なくらい、小さなペン画の制作に明け暮れた。おかげで本道のタブローは、全くと言っていいほど進まなかった。表現衝動…

石仏探訪-10 「首無地蔵・丸石地蔵と廃仏毀釈」(2021.1.25) 

石仏探訪をしていると色々と不思議なことに気づくことがある。その一つが「首無し地蔵」「丸石地蔵」だ。 ↓ 首無地蔵 地蔵菩薩宝珠錫杖 丸彫立像 あきる野市高尾大光寺 わが家から歩1分のところに立っている。それなりに立派な像塔だが、なぜか資料には記載…

石仏探訪-9 「閑話-三題 烏瓜と石仏と野外アート展(青梅市黒沢・長淵)」

昨日、女房の所用につき合い、青梅市の黒沢へ。もちろん、石仏探訪という下心あってのこと。 山あいの沢沿いに延びる集落は、道も昔とあまり変わっていないようで、多くの石仏が昔とあまり変わらない位置にたたずんでいるように思われる。龍雲寺、聞修院、檜…

石仏探訪-8 「山帰来( サルトリイバラ)と座像の馬頭観音(日の出町三ツ沢)」(2020.11.6)

昨日、女房が突然「烏瓜を採りに行こう。」と言い出した。 石仏探訪とセットにして、日の出町の山の方へ行った。どん詰まりの三ツ沢(つるつる温泉のあるあたり)から見ていく。烏瓜はどこにも無い。時期のせいか、今年は不作なのだろうか。 しかし、石仏は…

石仏探訪-6 「湯島・小石川石仏探訪と二つの展覧会」 (2020.9.20)

三日前の話。千代田アーツ3331に勢藤明紗子さんの展示を見に行った。 秋葉原から歩いたが、途中にはロリータというのか、メイドファッションの女の子たちが何人も立ち並び、ビラ配りやら呼び込みの営業中。ふつうのことなのだろうが、私はそうした光景を見た…

石仏探訪-3 閑話・「石仏探訪・八王子市上川町篇」(2020.7.16)

やらねばならぬ事は多々あるのだが、あれやこれやと、物憂い。不要不急のマイブーム、石仏探訪に(半分は運動のためでもあるが)逃避する。 曇天だが、雨は降らないものとして、自転車で小峰トンネルを越えて隣の八王子市上川町へ。今倉神社はパスし、正福寺…

「小ペン画ギャラリー-11 風景の中の人物」

ファイルをパラパラとめくっているうちに、「風景の中の人物」という視点を思いついた。「風景を背景とした人物」ではなく、「ある風景の中にいる」人物。 小画面で描くということは、ややもすると、閉じた絵画的空間とならざるをえないところがある。だから…

小ペン画ギャラリー―10(石仏探訪-7) 「石仏から」 

石仏探訪にハマって約4カ月。長梅雨、猛暑にもかかわらず6月からの四カ月で45回だから尋常ではない。爺臭い趣味のように趣味のように思われるかもしれないが、まあ、それはどうでも良い。なぜ石仏なるものにハマったのかは、未だ自分の中でも十分には説明…