艸砦庵だより

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個展「耀ふ静謐」レポート ―1

個展「耀ふ静謐」レポート ―1

 

 今回の出品作を何回かに分けて、すこしずつ紹介してみます。

 遠隔地で見に来られない方もいますし。

 

 ↓ SALIOT入口 周辺はビジネス街。道行く人はビジネスマンとキャリアウーマンばかり。

SALIOT=ショールーム=ビジネス・商談の場なので、普段は一般の通りすがりの人は直接には入れません。

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 ↓ 入り口を入るとこんな感じ 

 左、作品749「モロッコのバラ」(22.4×27.2㎝ 2017~2018年 シナベニヤパネル/彩墨・アクリル・アッサブラージュ)

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 SALIOTは全体が4つの大きな金色の造形物ごとに、4つのコーナーに分かれています。STUDIO RETAIL DINING そしてGALLERY。
 まず今回はRETAILのコーナーから。

 ここはそこに入るのに、これぞ迷宮的、メディナ(旧市街)的といった狭い通路の奥に、ブティックをイメージした空間があります。今回は普段そこに置かれているマネキンや洋服をそのまま置いてあります。

 *この入り口を見つけられずに、見落とされた人もいますので、要注意。

 

 ↓ RETAILへの迷宮=メディナ的入り口

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 ↓ RETAILへの迷宮=メディナ的通路 

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 ↓ RETAILの内部

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 そこに私の作品をどう置くか、さて。

 

 ↓ RETAILの内部 その2

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 画廊・美術館的ホワイトキューブではない空間ということが前提の展示なので、なるべく元の雰囲気をとどめようということで、多少のグッズは残置。

 商品棚に作品を置いてみる。

 

 ↓ こうした陳列棚が2か所あります。普段はブティックの商品をイメージしたグッズが置かれていますが、そこに私の作品を設置。元の商品も少しお借りしたりして。
左は作品696「装飾(ひびきと光)」(71.3×52㎝ 2016年 台紙に薄和紙/鉛筆・セピア・アクリル)、下手前は作品700「憧憬と記憶」(34.5×47.9㎝ 2016~2017年 水彩紙に和紙/鉛筆・彩墨・アクリル・セピア・コラージュ)。

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 ↓ もう一つの棚。
左奥590「黒曜石の宇宙儀-2(水晶の森)」(20.4×20.4×2.5㎝ 2011年 桐箱/アクリル・コラージュ・アッサンブラージュ・蜜蝋)、手前755「瓔珞のをみなたち-1(霧の滴)」(25×18㎝ 2017年 パーティクルボードに麻布/樹脂テンペラ・油彩)、右上578「三月の蝶」(16.9×23.4×4㎝ 2011年 木・段ボール箱/アクリル・油彩・樹脂テンペラ・コラージュ・アッサンブラージュ *周りの白い部分は昔初めて買ったケータイ電話の入っていた箱)。

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以下、作品の一部を紹介。

 

 ↓ 作品687「世界函-青(山繭などが形成される夜)」

2014~2018年 25.8×16.9×3.2㎝ 木箱(桐)/アクリル・アッサンブラージュ)。
〇左上段の桝は、展覧会チラシに載っていた有名な写真家の作品の一部。その後ろのロシアイコンの印刷物はサンクトペテルブルクの教会で買ったもの。

〇左下段の桝、左はヨセミテで拾った地衣類と骨董市で買った目薬(?)の小瓶。

〇中央上段はどこかの海岸で拾った巻貝と丸善かどこかのミネラルフェアで買った小さな蛍石

〇中央中段の繭は近所の裏山歩きで拾ってきた天蚕とウスタビガの繭。

中央下段の桝は茨城県利根町で表面採取した縄文土器断片と40年ぐらい前に甲府市で買ったブラジル産アズライトボール。他の桝にあるのも同じアズライトボール。

〇右上段の桝はインドかスリランカで買った型物のミニ仏像。

〇右下段の桝は裏山歩きで拾った蛾(種類不明)の繭とチュニジアで拾った植物の種子と猟銃の薬莢。昔の山仲間からもらったもの。

〇各桝のある白いものは蜜蝋(+パラフィン等+油絵具)。箱は佃煮の入っていた桐の箱にアクリルで着彩、蜜蝋拭き込み仕上げ。

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 ↓ 作品752「逃げる女」

  (25×18㎝ 2017~2018年 パーティクルボード/樹脂テンペラ・油彩)

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 ( ↑ 何処から逃げるのか?、何から逃げるのか?)

 

 ↓ 作品753「胡旋舞 -あるいは絶望のダンス」 

  (25×18㎝ 2017~2019年 パーティクルボード/樹脂テンペラ・油彩)

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 ( ↑ 何に絶望しているのか?)

 

 ↓ 作品735「月の窓(晶夜)」

(2016~2017年 29.7×21㎝ シナベニヤパネルに和紙/アクリル)
左右で支えているのはふだんここに置かれているものを借用しました。 

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