艸砦庵だより

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旅のカケラ 「和歌山由良町・黒岳・重山と奈良葛城市点描」

 (前後しますが、4月16日に新幹線車中からFBに投稿したもののブログ再録です。)

 

 旅に出ています。前半、奈良葛城から和歌山由良町へ。

 一日、海釣り(チヌの紀州釣り)に挑戦するも、釣果ゼロ。日に焼けただけでした。

 一日は一人、近くの黒山と重山に登る。前者は道形はあるものの、最近はほとんど歩かれておらず、途中から獣道に入り、予定外のところに下山。気を取り直して、次の重山は快適。頂上には予期せぬ室町前後の石仏群。ともに300mに満たない低山だが、南国照葉樹林の印象的な山登りとなった。

 一日、和歌山県立美術館と橿原考古学研究所附属博物館を見る。

 合間合間に行き当たりばったりの石仏探訪。

 なかなか興味深い奈良・和歌山の旅でした。

 明日からは後半、故郷山口の旅と用事。現在、新幹線で移動中。

 

 

↓ 友人Fの別荘のベランダから見る白崎。一頃クライミングの対象として脚光を浴びたが、現在は登攀禁止だとのこと。

 

 

↓ 大引集落で見た石垣に根をはるガジュマル(?)。

 

 

↓ 紀伊水道に沈む夕陽。

 

 

↓ 右前方、黒島に設置された釣り用筏に向かう。Fの強い希望で、紀州釣というかなり専門的な釣に挑戦したが、できればもっと気楽な雑魚釣をしたかった。



 

↓ 南国の海。美しいけど、魚は釣れず。海猫はうるさい。日がな一日、紀州釣とて糠団子をこねては投入することの繰り返し。

 

 

↓ 衣奈から耕作放棄されたミカン畑(?)の谷筋を辿り、黒山242mから八重越をへて番所山161.1mへの予定が、半ばすぎ239.5mピークの先で、獣道に導かれ、予定外の吹井方向に下山。尾根上は確かに圧倒的な猪の道。



 

↓ 次いで登った重山262.6mの遠望。美しい乳房型。こちらはルートが良く整備されており快適。途中の魚見台、雨乞台、山頂の石仏群と、民俗学的コンテンツも充実。楽しめた。



 

↓ とある日の日没。雲のせいか、カメラのせいか、こんな歪んだ不思議な夕陽が写った。

 

 

↓ 和歌山県美では本命の「月映」系の版画は見れなかったが、かわりに以前からきになっていた野長瀬晩花(日本画家 1889-1964年)を少しまとめて見ることができた。

 

 

↓ 個人的には評価され過ぎではないかと思っている白髪一雄(1924-2008)も、大作の現物を見るとやはり魅力がある。

 

 

↓ 重山山頂にあった板碑型五輪塔。この地方には結構あるようだが、私は初めて見た。詳細はこれから調べます。

 

 

↓ 宝永2/1704年の道標。
梵字種子:キリーク/阿弥陀如来 左 よし野 かうや(高野)」などという文字が読み取れる。書体も含めて、全体に良い味だ。

 

(記・FB投稿2022.4.13)