ときおり人に聞かれる。「まだ山に登っているんですか?」と。
一瞬、答えに窮す。
いや窮することはない、ありていに答えれば良いのだ。
「昨年は7回。すべて尾根歩き。最近では多いほうです。別に1時間半程度の山散歩といった感じの裏山歩きを39回。」
山散歩=裏山歩きとは、一日一万歩の散歩やウォーキングと同等。それを山で、多少の上下運動を伴ってやっているというところが多少のミソ。まあ、健康維持のためである。それでも自分の好きな自然の中に身を置くのは貴重な時空間だ。
未明4時就寝、昼11時起床、煙草、酒、やりたい放題というおよそ不健康極まりない画家の、せめてもの健康対策である。これを週に3~4回、年に150~200回もやれば良かろうと思うのではあるが、なかなかそうはいかない。
目標は歩行3、4時間以上の山登りを月に2回、年に24回。ふつうなら十分実現可能な数字である。時間はある。曜日は関係ない。
最大の障害は未明に就寝、昼頃起床という生活パターンである。それ自体はさほど悪い事だとは思わない。絵を描くことを第一義とするならば。
しかしそうしているかぎり、朝4時か5時に起きて、電車に乗って、8時か9時には登りはじめ、6~8時間のコースを歩くという正しい登山のしかたが、とてつもなく高いハードルとなるのだ。昼すぎにようやく登山口近くの駅に降り立つというのでは、話にならないのである。
友人の多くが、年とともに朝早く目が覚めてしまって困ると言う。夜は10時か11時になると寝てしまうという。うらやましい限りである。どういう訳か、私はそうならない。女房も私に輪をかけて宵っ張りの朝寝坊である。
なんとかせばならぬ。
ともあれ、目標は月に2回、年間24回の山行。
今現在の力量に応じつつも、未知の山域、未知の山へ。すなわち見果てぬ夢。それがどんなに貧しくとも、私のoriginalの夢であらばこそ。
そしてそれを成しえぬわが日常…!。 (2015.3.13 酔中独言)
●2014年に登った山
5月7日 奥多摩/大岳山(白倉尾根~大岳山~馬頭刈山884m~高明山~長岳~瀬音の湯)単独
5月14日 奥多摩/高岩山・鍋割山(サルギ尾根~高岩山820m~鍋割山1084m~鳩ノ巣城山759.8m)同行:息子
6月1日 奥多摩/日陰本田山(篠八尾根~石仁田山620m圏~日陰本田山629m)単独
8月13日 奥多摩/馬頭刈山(茅倉~馬頭刈山~泉沢)単独
8月31日 奥多摩/御前山(大ブナ尾根~御前山1405m~湯久保尾根)同行:息子
*アカヤマドリとイグチをたくさん採った。誰もしらないのかな。
10月31日 笹子/鶴ヶ鳥屋山(笹子駅~庭洞山~角研山1377m~鶴ヶ鳥屋山1374m~北東尾根下降~初狩駅)単独
*岩稜と紅葉、この年のベスト山行でした。
11月14日 奥多摩/笹尾根(日原峠~生藤山~茅丸1019m~連行峰~和田峠~陣馬高原下)単独
(その他 弁天山・城山、横沢入、秋川丘陵、金毘羅山 等の山散歩 計39回)
●2013年に登った山
7月11日 インドネシア・バリ島/キンタマーニ バトゥール山1717m~トヤ・ブンカ温泉 同行:高校山岳部時代の同期K氏 現地ガイド付
*まあ楽しかったです。頂上火口一周はちょっとだけスリルも味わえます。
8月29日 ペルー/マチュ・ピチュ ワイナピチュ山(2720m)~月の神殿回遊コース 同行:旅の仲間K氏と現地で知り合った日本人旅行者二名 その他たくさんの外人観光客
↓ 正面の尖った山。入山制限あり。登山者、数珠つなぎ。月の神殿回遊コースはほとんど人がいなくて快適な静けさ。
↓ 近づくとこんな感じ。左右絶壁。
8月30日 ペルー/マチュ・ピチュ マチュ・ピチュ山(3082m)単独
↓ 前記ワイナピチュの反対側、遺跡の後ろ側にある山。インカの道を右に入る。人少なく、展望絶佳。良い山でした。おすすめ。
↓ 頂上。左右絶壁。遠景は氷雪のアンデス。
↓ 頂上から見下ろすマチュ・ピチュ全景。前方が昨日登ったワイナ・ピチュ。マチュピチュ山と比べるとだいぶ低い。
国内の山はなし
(その他 弁天山・城山、横沢入、秋川丘陵、金毘羅山 等の山散歩 計38回)