艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

「石仏探訪‐14 美しき如意輪観音 二つの墓地と世界の墓地・その1」

半月前ほど、日の出町細尾の光明寺に行った。寺の前、境内と見て、傍らの墓地ものぞいて見る。私の石仏探訪は、基本的には墓域内の個人墓標は対象としないが、墓地入口あたりに六地蔵をはじめとする石仏群があることが多く、また墓域内にも時には見るべきも…

石仏探訪-13 わが家の石仏

庭に石仏(馬頭観音)をすえてみた。 ↓ 馬頭観音 三面四臂の憤怒相の座像 高41㎝ とりあえず、枝垂桜の根元へ。横にマンリョウ、手前に春蘭、後ろにバイモやシュウメイギクなどが咲くだろう。馬頭観音だから私の旅の守護仏としよう。 石仏探訪に「ハマった」…

「石仏探訪-12 今熊山と金剛の滝」 (2021.2.11)

石仏探訪を兼ねた裏山歩き。今熊山は何回か訪れているが、石仏を意識して登るのは初めて。その気になって見てみると、予想以上に多くのものがあった。多すぎて今回はそのごく一部だけを紹介する。 今熊山は神仏混淆、修験道の山というイメージがあるが、今の…

久しぶりの裏山散歩(+石仏探訪-11)・金毘羅山から穴沢天神社へ

昨日、毎月5日に近所で開催されているはずの骨董市「五の市」に久しぶりに行ってみた。行ってはみたが、やっていない。いつの間にか第三日曜に変わったようだ。またしても世の中の変化に取り残されている。 ↓ 近所の高尾公園の梅。この木だけはや三分咲き。…

小ペン画ギャラリー12 「近作」 昨年11月の西荻窪の数寄和の個展「小さな世界」では、描きためた10㎝前後の小ペン画400点の中から、120点ほど並べた。 この一年半は不思議なくらい、小さなペン画の制作に明け暮れた。おかげで本道のタブローは、全くと言って…

石仏探訪-10 「首無地蔵・丸石地蔵と廃仏毀釈」(2021.1.25) 

石仏探訪をしていると色々と不思議なことに気づくことがある。その一つが「首無し地蔵」「丸石地蔵」だ。 ↓ 首無地蔵 地蔵菩薩宝珠錫杖 丸彫立像 あきる野市高尾大光寺 わが家から歩1分のところに立っている。それなりに立派な像塔だが、なぜか資料には記載…

石仏探訪-9 「閑話-三題 烏瓜と石仏と野外アート展(青梅市黒沢・長淵)」

昨日、女房の所用につき合い、青梅市の黒沢へ。もちろん、石仏探訪という下心あってのこと。 山あいの沢沿いに延びる集落は、道も昔とあまり変わっていないようで、多くの石仏が昔とあまり変わらない位置にたたずんでいるように思われる。龍雲寺、聞修院、檜…

石仏探訪-8 「山帰来( サルトリイバラ)と座像の馬頭観音(日の出町三ツ沢)」(2020.11.6)

昨日、女房が突然「烏瓜を採りに行こう。」と言い出した。 石仏探訪とセットにして、日の出町の山の方へ行った。どん詰まりの三ツ沢(つるつる温泉のあるあたり)から見ていく。烏瓜はどこにも無い。時期のせいか、今年は不作なのだろうか。 しかし、石仏は…

石仏探訪-6 「湯島・小石川石仏探訪と二つの展覧会」 (2020.9.20)

三日前の話。千代田アーツ3331に勢藤明紗子さんの展示を見に行った。 秋葉原から歩いたが、途中にはロリータというのか、メイドファッションの女の子たちが何人も立ち並び、ビラ配りやら呼び込みの営業中。ふつうのことなのだろうが、私はそうした光景を見た…

石仏探訪-3 閑話・「石仏探訪・八王子市上川町篇」(2020.7.16)

やらねばならぬ事は多々あるのだが、あれやこれやと、物憂い。不要不急のマイブーム、石仏探訪に(半分は運動のためでもあるが)逃避する。 曇天だが、雨は降らないものとして、自転車で小峰トンネルを越えて隣の八王子市上川町へ。今倉神社はパスし、正福寺…

「小ペン画ギャラリー-11 風景の中の人物」

ファイルをパラパラとめくっているうちに、「風景の中の人物」という視点を思いついた。「風景を背景とした人物」ではなく、「ある風景の中にいる」人物。 小画面で描くということは、ややもすると、閉じた絵画的空間とならざるをえないところがある。だから…

小ペン画ギャラリー―10(石仏探訪-7) 「石仏から」 

石仏探訪にハマって約4カ月。長梅雨、猛暑にもかかわらず6月からの四カ月で45回だから尋常ではない。爺臭い趣味のように趣味のように思われるかもしれないが、まあ、それはどうでも良い。なぜ石仏なるものにハマったのかは、未だ自分の中でも十分には説明…

小ペン画ギャラリー-9  「へんな男 いくつか」

今回は「へんな男」というテーマ(?)。いや、テーマではない。テーマにもなっていない。何となくとらえどころのない、そのくせ何か引っかかる感じのものを選び出して並べてみたら、この言葉が浮かび上がってきたのである。したがって、解説のしようもない…

「暑気払い―その2・古い沢登りの写真」

古アルバム、古写真の整理は遅々としてはかどらない。先日FBに「暑気払い―古い山の写真」として冬山の写真をアップしたが、案外評判が良かった(?)。だが、やはり当初の目論見であった「暑気払い―古い沢登りの写真」を紹介したいという思いは、何となく…

小ペン画ギャラリー 8 「常夜燈-浄夜燈」

「小ペン画ギャラリー」は、ここのところ人物を描いたものが続いた。いや、蝶も蝸牛も登場はしているが、画面上の主役はやはり人物である。少しそれに飽きたというわけでもないのだが、なんだか少し私らしくもないような気もして、今回は人物の登場しない絵…

石仏探訪-5「あるがままのアート ―人知れず表現し続ける者たち-」展と谷中石仏探訪

7月30日、東京芸大美術館の「あるがままのアート ―人知れず表現し続ける者たち―」展を見に行った。完全予約制というハードルを何回か飛び越えそこねて、結局息子の手を借りるという、お粗末なIT弱者ぶりはさておく。 ↓ 展覧会チラシ 二人をのぞいて、他の…

「小ペン画ギャラリー-7 蝸牛」

梅雨がなかなか明けない。東南アジアやアフリカの雨期・乾期のそれとは違うにせよ、言い換えればまあ日本の雨季である。雨季には雨季なりの風情があることは認めるにしても、心身は不調気味。 路上や擁壁や樹々に蝸牛が這い出る。蝸牛のフォルムを見るのは好…

石仏探訪-4 「里山・天合峰と石仏探訪(八王子市上川町)」(2020.7.19)

いつものように昼近く起きてみれば、天気予報は外れて、久しぶりの青空。なんだか心が躍る。今日の予定はあるにはあるが、それは必ずしも今日でなくてもよいことだ。 急きょ石仏探訪と、ちょっと久しぶりの裏山歩きならぬ里山歩きに行きたくなった。石仏探訪…

「小ペン画ギャラリー―6 家族」

家族、つまり自分の妻や息子を、また両親や姉たちを、作品として描いたことはこれまでない。そう思うと、ちょっと情の薄い男なのかなとも、思う。 若いころは、自画像を描くのが好きだった。と言っても、予備校での課題の油絵数枚にすぎないが。別に、日々の…

「梅雨の合間の漆伐採ボランティア」 梅雨の合間を見計らい、昨日今日と、頼まれて、漆の木の伐採ボランティアに行ってきた。 場所は都内某所。いわゆる山上集落の一つだが、その中でも道路の通じていない、本来徒歩以外に交通手段のないところ。山道を歩け…

石仏探訪-2 「裏山歩きか石仏探訪か―天竺山・石山の池、大悲願寺、その他(あきる野市横沢)」(2020.6.23)

梅雨入りした。一年で最も苦手な季節だ。 裏山歩きはこの時期、最も辛い。藪は繁茂し、風は通らず、蒸し暑い。おまけに蜘蛛の巣だらけ。ヤブ蚊もいるし、ダニもいる(らしい)。しかし、運動はしなければならぬ。ウォーキングではもの足りない。裏山でもよい…

小ペン画ギャラリー 5-「蝶」

「蝶」を描いた小ペン画、5点。 あらゆる動物、植物、鉱物といった自然の存在が不思議で美しいように、蝶もまた不思議で美しい存在である。 ギリシャ神話では魂の象徴とされた。中国には荘子の「胡蝶の夢」がある。日本においても「極楽浄土に魂を運んでく…

石仏探訪-1 「松岩寺・明光寺・中平庚申堂+砂沼谷戸(あきる野市伊奈)」

ここのところ痛みを増していた右足小指の治療に行ってきた。古傷の骨折―変形自然癒着によるものかと自己診断していたら、皮膚科の医者の診断は、(爪の水虫の進行と関連しているかもしれないが、)要はややこしい位置にできた「魚の目」とのこと。通院三回目…

小ペン画ギャラリー・4 「建物」

今回は少し趣きをかえて「建物」。「建築」ではない。 建築というと、どうも公共建築とか、ビルディングというか、大きなもの、夜になると人の住んでいない、政治や資本の論理に裏打ちされたもの、といった胡散臭いイメージがあって、好きではない。だから丹…

「ちょっとミニワイルドでミニハードだった今日の裏山歩き―金剛の滝」(2020.5.17)

(*最初に:本稿は山行記録というほどのものでもなく、またあまり多くの人に訪れてほしくないので、地図・ルート図は掲げません。わかる人が読めばわかると思いますので、興味のある方は、自分で地形図等を見て探して下さい。) 前回の裏山歩き(これはブロ…

小ペン画ギャラリー―3 「踊り―その1」

「ダンス」を訳せば「踊り」。 だが日本語の「踊り」には「舞踏」と「舞踊」とがある。もともと日本語として「舞踏」と訳されていたのを、1904年の『新楽劇論』において、坪内逍遥と福地桜痴が新たに造語した「舞踊」を訳語として当てたとのこと。 私は「舞…

裏山歩き 横沢入り東側~北側尾根 2020.5.2

ゴールデンウイークに北アルプスや奥利根、あるいは下田・川内、南会津の残雪の山々に血道を上げたのは、もうはるか昔のこと。最近では、あきる野市の自宅周辺やその奥の檜原村にも観光客が押し寄せ、道路は渋滞し、私は自宅で息をひそめ、静かに時を過ごす…

柊人とのコラボMVがYouTubeにUPされました。

ラッパー柊人とのコラボMVがYouTubeにUPされました。 柊人 - Be You feat. Emoh Les | SMOKE TREE Music 背景は私の作品「そらのはな」(2009年 F150号)。 ジャンルで言えばラップで良いのかな? あんがいおとなしめの使われ方ですが、きれいな歌声と重なり…

「小ペン画ギャラリー」―その2 「繭」

今回は繭と人物を描いた絵を5点(+油彩作品1点+参考図版1点)。 人物の性別はあいまいである。 繭とは書いてみたが、はたしてそれは繭なのか。 形と意味からすれば、「卵」でも良いような気もする。 しかし私にとって、そのイメージに最も近いのが、ヤ…

「閑話 私の野鳥雑記」

田舎育ちの子供の頃から自然好き、山好きだった。だから、地理、地形、地質などに興味を持つようになり、鉱物・結晶・石好きになった。加えて年とともに花、木、キノコ等の植物も、川魚や動物、昆虫類も好きになった。だが野鳥だけは縁というか、関心が薄か…