艸砦庵だより

河村正之のページ 絵画・美術、本、山、旅、etc・・・

小ペン画ギャラリー-41「近作・四月 怒涛の3」

小ペン画を描くに際して、ほとんどの場合、前段階としてのイメージスケッチ(天使舞い降り)がある。だが今回の9点のうちの最初からの6点には、それがない。すでに紹介済だが、あらかじめ下彩を施しておいた用紙を凝視し、わずかなニュアンスなどから形態…

小ペン画ギャラリー-40 「近作・四月‐その2 蛇体その他」

今日から台所の改修工事が始まった。少し間をおいて次はリビングの壁紙張替えその他。しばらくイレギュラーな生活となるが、そんなこととは無関係な今回の投稿。 今回投稿する10点は、4月12日から20日までの9日間に描きだしたもの。9日で10点だから、まあ…

小ペン画ギャラリー-39「近作・四月‐その1」+近況

四月はとうに終わり、はや五月。前回の投稿から一ヶ月以上空いた。 忙しかったといえば忙しかった。重要(?)な来客が相次いだ。二人目の孫の宮参り。自宅の台所と居間の改装の話も進行中。飲み会のお誘い、家事、雑事、等々、以下略。 美術館へは三回。い…

小ペン画ギャラリー‐38 「近作‐男と女」

ここ3回の「小ペン画ギャラリー」は、グループ展の報告と振り返りとしてだった。「小ペン画ギャラリー」自体としては、昨年の8月の「700点」以来だから、だいぶ間が空いた。 さて次のお題は「700点以降」かな、ということで、ざっと最近の画像フォルダを眺…

早春の上州の旅‐②  チャツボミゴケ公園スノーハイク(3月8日)

今回の旅の最大の目的は、O氏にとって「チャツボミゴケ公園」に行くことだった。 チャツボミゴケとは、強酸性の温泉水が流れる場所に育つ最も耐酸性の強い特異な苔。阿蘇などの温泉場や鉱山跡地などでも見られるが、ここの「穴地獄」が最大の群生地だそうだ…

早春の上州の旅‐①嵩山と三十三観音(3月7日)

O氏に誘われて、群馬県の中之条~草津~長野原~四万あたりをウロウロしてきた。「チャツボミゴケ公園に行きたい」のだとか。なんだ?それ? そこは「冬季閉鎖中だが、ガイドを雇ってスノーシューを履けば行ける」とか、「良い百八観音がある」とか、訳のわ…

小ペン画ギャラリー‐37 「青梅市立美術館『アートビューイング西多摩2023』‐2」

青梅市立美術館の「アートビューイング西多摩2023」展での、全体の意図と3点のタブローについては、前回の投稿で述べた。 展示した小ペン画は24点。一応多少の見やすさとバリエーションを考慮したが、そのせいか後に確認して見たら、19点はすでにギャラリー…

旧作遠望‐6 「青梅市美 アートビューイング西多摩2023」と「世界の調べに耳を澄ます」

青梅市立美術館で昨年の12月16日から今年2月4日までの予定で開催されていた『「″アート″を俯瞰する」アートビューイング西多摩2023』は、会期途中の1月19日に「(…)美術館内のエントランスロビーのガラスが破損していることが判明し、施設内の安全確保…

小ペン画ギャラリー‐36 大阪高島屋「21世紀空間思考展」‐2

前回の続きで大阪高島屋「21世紀空間思考展」に出品した小ペン画、その2。他の展覧会やFB上でも未発表のものを何点か紹介する。 前回の投稿でも述べたが、共通するコンセプトや要素といったものは特になく、したがって全体としてのコメントも特にない。あ…

小ペン画ギャラリー‐35 大阪高島屋「21世紀空間思考展」‐1

先日、縁あって大阪の高島屋の彫刻4名、絵画2名の「21世紀空間思考展」に参加した(2月17~22日)。 縁はあったのだが、必然性はなかった。グループ展としての統一的コンセプトといったものはない。必然性のない発表というのは難しい。だからグループ…

近況報告「冬の旅‐大阪~奈良+京都9日間(とりあえずこれでもダイジェスト)」

*FB投稿の再録です。 昨年末からだいぶあわただしい日々が続きましたが、何とかこなし終えての1月15日から23日の、大阪~奈良+京都の9日間の旅のダイジェストです。 1月15日 何百回か通過はしたものは、滞在するのは初めての大阪へ。夕方、京都在の高校…

石仏探訪‐59 「富山~蓼科12日間の旅-② 地霊(ゲニウス・ロキ)―富山市芦峅寺・上市町大岩日石寺・他の石仏」

富山に行き「GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー」展を見、その後、周辺の石仏を見て歩いたのは9月のこと。もう三ヶ月も前になる。 両者はむろん直接の関係はない。だが、同時期に両方を体験した私としては、ど…

スクリプト 武蔵美・特別講義 「内省の美-石仏の魅力とは」

以下は11月11日にFBに投稿したアナウンス、11月16日に武蔵野美術大学で行った特別講義「内省の美-石仏の魅力とは」のためのスクリプト/脚本=進行メモに水上泰財教授の紹介と質問を加えたである。 本番では教員引退以後十数年振りのレクチャーということ…

閑話 「カボチャその他と花一つ」

ある日ふと気がついたら、居間の一画にラグビーボール型の物体が置かれていた。カボチャ(南瓜)。 ↓ ある日忽然と現れた物体。 女房は種をあちこちの人と交換して種類を増やしているとのこと。私は畑にはノータッチなので、詳しくは知らない。これは飛騨赤…

年末年始の展覧会3件のお知らせ

遅ればせながら、(一部はもう始まっていますが)年末年始の展覧会3件のお知らせです。 ①「『″アート″を俯瞰する』アートビューイング西多摩2023」 青梅市立美術館/青梅市12月16日~2024年2月4日 ビエンナーレ形式で、3回めの参加です。 「アートビュー…

遅ればせながらのアナウンス 

『月虹と游色 河村正之詩歌集』を発行しました。 俳句291句、詩61篇、短歌254首と、絵画作品14点を収録。四六判・上製カバー。栞もついた、本らしい本になりました。 ↓ 販促(?)用のチラシです。 画家である私が詩歌を作っていることを、ほとんどの方が…

富山-蓼科12日間の旅‐ダイジェスト版 その①(FB投稿:2023.10.8 再録)

少し前の話。縁あって、9月14日から25日まで富山から信州蓼科まで12日間の旅をした。主な内容は、以下のようなテンコ盛り。 ①富山市富岩運河周辺での「物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023」展を見…

石仏探訪-57 「陽石・金精について」

先の5月6月の山形への旅では山登りとは別に、興味深い石仏をいくつも見ることができた。並行して「陽石」もいくつか見た。陽石は「石仏」とは呼べないが、石仏‐石造物という存在の根幹に深く通底するものである。 「陽石」とは「陽根石」つまり「勃起した男…

小ペン画ギャラリー-34 「700点」

猛暑、酷暑に打ちのめされつつ、何とかしのぎ、かわし、やり過ごす。精神と生活を退廃させず、最低限の健康を維持し制作するには、日々の家事や必要な雑事、生活、付き合い・連絡といったルーティンワークの手を抜かないことだと、自分に言い聞かせる。 タブ…

小ペン画ギャラリー33 「十六羅漢‐3」

十六羅漢、その3、シリーズ(?)の最後。 テーマ、意図については既述。結果的に9ヵ月にわたって断続的に描いた16点中、オリジナル羅漢が12点。途中での柔軟な方針変更(?)=外部性の導入による「倣貫休」が2点。そして羅漢図ではないが、同じく過去の…

小ペン画ギャラリー32 「十六羅漢‐2 倣貫休と倣非羅漢画」

十六羅漢その2。 私が興味を持つ人間像のタイプの一つに、僧侶や修道士、巫女や修行者といった宗教者の存在がある。私は無宗教者であり、無神仏論者だから、直接宗教的問題とかかわるのは難しい。だが宗教的問題そのものではなく、その周縁に位置する人間に…

石仏探訪-56 「只見町から金山町の鮭立摩崖仏へ」

7月10~12日、福島県の只見町へ行ってきた。山旅と言いたいところだが、目的①は現在進行中の、私の詩歌集(俳句・短歌・詩/自費出版です)の編集作業の詰めを対面で行うこと。(秋ごろ?発行の目途がたったら、またアナウンスします。) 30年以上前に…

小ペン画ギャラリー31+石仏探訪57 「十六羅漢‐1」

小ペン画とは限らず、作品を「○○シリーズ」と自分で名付けることはしない。ヴァリエーションということはある。あるモチーフやテーマから、結果として、たまたま必然的にいくつかの関連性のある作品が生まれ出たときの話。今回は結果としてだが、途中から例…

「擬死再生=生まれかわり」の山歩き‐月山と月読命(2023.6.21)

縁あって、五月に引き続き今年二度目の山形の旅、六日間。 今回は修験道に縁と関心のある奈良県在住の若い作家A君と、そのパートナーのやはり作家兼援農旅人のTさんに誘われて、出羽三山めぐりが軸。修験道を補助線とする「擬死再生=生まれかわりの旅」(そ…

旅のカケラ あるいは探訪余録 「風化・剥落・褪色の美」

旅先で、あるいは近所の散歩であっても、いろいろなものを見る。その気になればいろんなものが目に入ってくる。だが毎日通りかかって目にしているはずなのに、ある時まで全く気付かないものもある。人は自分が見たいと思うものしか見えないというのは本当だ。…

山歩記+石仏探訪-55「水晶山に姥神を求めて」(2023.5.27)

5月27日、山形3日目、水晶山667.9m。 朝、天童に移動し、宿に荷をあずけ、タクシーで麓の集落の少し手前まで行く。今日の標高差は445m。ふつうに登れば1時間半だから、前後にゆっくり石仏探訪も楽しもうという魂胆。 水晶山は奥羽山脈の支脈のそのまた…

山歩記「奥羽山脈 面白山」(2023.5.26)

ここニ三年恒例化している東北山形への、山と石仏の旅。 前日山形入りし、山形駅周辺の石仏を少し見て歩いた。案外面白いものがあり楽しめたが、写真の分類整理はまだまだこれからで、今回は紹介できない。 5月26日朝、仙山線の面白山高原駅で降り、すぐ…

石仏探訪-54「転落した金剛の滝の不動明王、その他あれこれ」

石仏探訪-54「転落した金剛の滝の不動明王、その他あれこれ」 二ヶ月ほど前に女房の知り合いのAさんが、「金剛の滝の不動明王が下に落っこちている」という投稿をされ、私にも質問がきた。元あった数m上の岩壁部に据え直したいとの意向のようだが、さて??…

展覧会のお知らせ(記録用 再投稿)

お知らせです。 日々、あわただしく時が過ぎてゆきます。間際になってしまいましたが、展覧会のお知らせです。 西荻窪、数寄和で、4月28(金)~5月15(月)、『絵、爛漫』。*5/7(日)・14(日)は休廊。13:00~19:00。 小品のみですが、いろい…

小ペン画ギャラリー‐30「今年になってからの近作」 

前回の「小ペン画ギャラリー」を投稿したのが昨年11月23日だから、5カ月近く空いた。ありゃま?そんなに経ったっけ?という、日々の流れ。 ということで「近作」だが、①今年になってからの作品から、②女房が選んだもの、というのが条件。 1月のペン画の制…