艸砦庵だより

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展覧会のお知らせ(記録用 再投稿)

お知らせです。

 

 日々、あわただしく時が過ぎてゆきます。間際になってしまいましたが、展覧会のお知らせです。

西荻窪、数寄和で、4月28(金)~5月15(月)、『絵、爛漫』。*5/7(日)・14(日)は休廊。13:00~19:00。

 小品のみですが、いろいろな画風の方たちとの共宴です。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 春の花々もあわただしく咲き過ぎてゆきますが、せっかくなので、ニ三点。花の盛りのみではなく、その残影も、また。

 

 ↓ オキナグサ/翁草

 初めて見たのは、21歳、北アルプス鹿島槍ヶ岳の麓で。宮沢賢治の童話で知っていて、感動した。野生のものを見たのはその時唯一度だけ。

 これは昨年苗を買って庭に植えたもの。残念ながら海外=中国産のものだと思う。記憶の中のオキナグサを越えることはできないが、花弁の散ったほほけた姿を見れば、ある種の懐かしさもおぼえる。今朝の小雨の下で。

 

 

 ↓ 同じく今朝の小雨の下で。ナニワイバラ。

 

 少し早いが、今年もよく咲いてくれている。清楚でのびやか。ただしこいつは棘が異常に多くて痛い。純朴な美少女だが、根は性悪(?)。

 

 

 ↓ そのナニワイバラの去年の実が、根元に落ちていた。見れば妙に味のある色と形。ただ捨てるには惜しい。

 

 少し前の暑い日が続いたとき、何をとち狂ったか、ヤモリの子がアトリエの片隅で死んでいた。窓辺にグリーンカーテン(?)のパッションフルーツやニガウリが伸びてくるころに活躍するのだから、なんぼ何でも早すぎたのだ。夜の網戸にへばりついている形が好きで、何回か作品中に登場してもらった。数日すると干からびて面白い形になった。供養(?)にもなるかと、性悪美人魔女的ナニワイバラの実と合わせて、オブジェ状に配置してみた。これはこれで絵になる。

 

(記・FB投稿:2023.4.26)