一月の末にブログとHPを始めてほぼ1年、正確には11カ月がたつ。この間にUPした記事は50本弱、月平均4本少々。いわゆるブロガーには及びもつかぬが、自分としてはまあまあではないかと思っている。というか、現状ではほぼ精一杯というのが本音。
↓ アトリエの西の壁面。だいぶ前から完成近いF300号。右隅にはボックスアート、幾つ
か。見えている中で一番古いのは10年以上前に描きだした小品。
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カテゴリー的には「山」がもっとも多く、次いで「旅」。順当と言えば順当だが、自分で少々意外なのが制作・絵・美術・展覧会等にかかわる記事が少ないこと。当初、「制作日記」的なカテゴリーを作ろうかとも思ったのだが、自分の日々の制作や作品を語るというのは案外難しいし、面映ゆいものだろうと予測していた。しかし、自然にまかせておいても、もう少し書くのではないかとも思っていた。
何を書くべきか、どう書くべきか。誰に向けて、何のために、といった模索ないし疑念は、常にある。もっと書きたいという志向と、何も書きたくないという、相反する衝動の共存。つまりそうした状態こそ、今の私のブログの性格というか、ありようが投影されているのだと言えよう。それはおおむね予想通りの事態であるから、別にそのことでうろたえたりはしないが。
↓ アトリエの北の壁面。P80とF100、その他。裏返っているのは完成済みのF200。
まあそれはよい。
ある意味で思っていた以上に書いていない理由の一つとして、この一年、それなりに制作に集中している日が多く、そうしたときには、文章化する余力があまり無いということがある。もともと自分の絵や制作については、言葉になりにくいものだ。そもそもその必要性をあまり感じないのである。この点、「山」や「旅」については、従前からやっていた山岳会の会報に載せるような一種の報告書のようなものであるから、事実を時系列で記録することが中心で、あまり頭もエネルギーも使わなくて済む。もっともそれほど「記録」として意味というか、価値のある山行内容でもない。しかしそれでも、時間はある程度食われる。
また、対社会的なことに対する思考は、論理性や明証性の観点からして、おいそれとは発言しにくいというところがある。論理的な裏付けのない、あまり個人的感情的すぎる発言というものを、私は好まない。
それはそれとして、この一年を振り返ってみると、自分としてはそこそこ真面目に制作に取り組んできた気はある(―人によって基準は異なるだろうが)。この1年に取りかかった、描き出した作品の点数は、大小、タブローもドローイングもボックスアートも、取り混ぜて18点。その多くは現在も制作継続中である。もとより私の場合、制作期間は何年かにまたがることは普通のことだから、単純に多い少ないは言えないにしても、まあ例年より少し少ない。それというのも、昨年からF300号、F200号(完成済み)といった大きい作品を描きすすめており、今年もF100号、P80号といったやや大きめの作品を描いているからである。
今年度完成させた点数はというと、これがやはり描き出しの年が何年にもわたっているため、集計するのがちょっと面倒で、正確なところは今わからない。まあだいたい描き出したのと同じぐらいの20点か、もう少し少ない点数だろうと思う。
とにかく点数の多寡に今あまり興味はない。ここで制作や作品自体にかかわる事柄について、これ以上言葉を紡ぐのはやめておこう。そうしたつもりで書き出したのではないのだから。ただ、そうしたことについての言及が少なかったことが自分でも少し意外でもあり、多少のさびしさとして感じないでもないということ。この点で来年から少し増やしてみようかとも思っているが。さて・・・。
そんなところから、アトリエの風景をちょっと紹介してみようかと思いついた。これらは12月7日に撮影したもので、その時点では全て制作途中のもの。その後完成したものも三、四点ある。未発表のものを公開することにもなるわけだが、まあかまわないだろう。
ともあれ、別にたいした意味はないが、私が日々ほとんどの時間を過ごしている空間である。アトリエの名は「艸砦庵(そうさいあん)」。
↓ 一隅。
↓ アトリエの東側は書斎的スペースと書棚、ロフト。左のドアは収蔵室。
(2015.12.24記)