艸砦庵だより

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近況+旅のカケラ「ギリシャ 2010年9月」

[*2022年8月19日にFBに投稿したものの再録です。だいぶ前のものですが、ブログにアップしそこなっていました。

 

●近況① 予定していた旅の一つ、長野県Y町のNさんの別荘で涼しい夏をすごすというプランが、諸般の情況から流れた。残念だが、来年に期待しよう。

 別に8月末の一泊二日の伊豆と、9月前半の一週間前後の蓼科+αには予定通り出かけるつもり。旧友と再会し、山に登り、石仏を見る。

 

●近況② ここのところどういうわけか、またFBの友達申請が国際的に芋蔓状態で増えていて、なかなか鬱陶しい。毎日20人以上~、のべ100人以上~。9割前後が外国の人。半分以上は迷惑か無縁な方で、一発お断り。承認した人でも、その後のしつこいメッセンジャー攻勢などに辟易してブロックに至ることもけっこうあり、確率は1/5以下か。

 私の場合、友達が多ければ良いというものではないのだ。それにしても申請段階で、プロフィールはブロックされ、基本データに何の記載もなく、投稿も友達限定だとなると、判断のしようもない。FBという名の危険な荒野。

 

●本題(?):旅のカケラ「ギリシャ

 秋の気配も見え始めてきた今日この頃だが、ゆく夏を惜しんで(?)、私の水着シリーズ(?)第2弾。2010年9月、9日間のギリシャサントリーニ島アテネの旅。

 まだ大学勤務中(早期退職についてはその1年前に宣言していた)だったが、この年はすでに3月にスリランカに行った。夏は同行者も現れず、まあ無しかなと思っていたら、同僚のA先生から「ギリシャに行かない?」と誘われた。誘われなければ自分からギリシャを目指すことはなかっただろう。現地7日間の、私としては短期間の旅。

 同行はA先生と、その指導学生6名。全員大学院生で、中国人5名と台湾人1名の留学生。中国の5名は、日本以外では初めての外国。普通はビザの関係で簡単には行けないところを、A先生の尽力で渡航可能になったとのこと。人数も多いから、物好きな引率者を一人増やそうという魂胆だったのかな?

 今は廃止されたらしいが、当時は中国のパスポートには「漢族」とか「蒙古族」といった民族名が記載されていた。ほかに「満族」「朝鮮族」の学生もおり、つごう4~5民族、2か国、6名の「中国」の若者留学生が構成メンバーいう、得難い体験を味わった。

 ちなみに「民族」の概念には、「人種」と同様に、政治上以外の、学術的根拠は無いというのが、今日の学問的常識である。ともあれ、ギリシャ地中海世界という異文化体験と、同行メンバー内での異民族・異文化体験を並行して味わうという、それはそれでまあ面白い旅だった。

 世界遺産の美しいサントリーニ島の街並みや、パルテノン神殿などの有名どころの写真はすべて割愛。私の水着姿と、最も異文化性を感じたシーンを中心に投稿する。

 

 

1. 地中海の孤島サントリーニ島の「黒い浜」とか言ったビーチ。

 

 サントリーニ島は、例の失われたアトランティス大陸の候補の一つでもある火山島。火山性だから砂が黒い。暑い。世界中から観光客が押し寄せるがここは人が少ない。

 うとうとしながらも、手には煙草。

 

 

2. 海は嫌いではないが、ニ三回泳いだら飽きて、ヒマ。台湾からの留学生Tさんととりとめのないお話。

 

 

3. ヒマを持て余すのは私だけではなさそうで、「しょうがないから一杯飲むか」。

 

 左の西安出身のR君とだけは今FBでつながっている。顔、隠してないけど、勘弁してね。

 

 

4. ビーチのすぐそばの岩場でクライミングしていた。

 

 火山島だが、ここは白い石灰岩か。ちょいと脆そうだけど、それほど難しそうには見えないが、しばらくジタバタしていて、止めて降りてきた。暑かったんだろう。

 

 

5. 島のギリシャ正教の教会の前で。

 

 島中の建物は一定の決まった色調内で、何年かに一度は塗り直さなければいけないことになっているそうだ。だからすべての景色が白をベースにしたパステルトーン。かえって我々のような渋い色調の服の方が、映える。

 隣のTさんとはその後、修了論文指導教員の一人となり、その何年後かに台湾で再会し、一杯飲んだ。またその後、仕事で東京に来た彼女と一杯飲んだ。

 

 

6. 集団で歩くのに疲れ、半日だけ単独行動。

 

 暑い中、観光客のいない畑や荒れ地を、当てもなく歩く。せっかく単独だったのに、すぐ若者たちと出くわしたら、写真を撮ってくれた。猫は世界中にいる。

 

 

7. 旅の後半。アテネ市内の大統領府とかそんな所を警備している衛兵。そう言うところには、必ずイケメンの若い兵士が配属されている。

 

 いきなり足踏みを始めた。ひざは曲げたまま。靴先のボンボンが可愛い(?)。以下、数点このシーンが続きます。

 

 

8. 見ていると左から二人の交代要員がやってきた。

 

 民族衣装の要素を盛り込んだ軍服のミニスカートに、白いストッキング(タイツ?)。ひざを伸ばす。銃剣付きの銃は古そうだ。でも、なぜ猫背?

 

 

9. 先の衛兵の手前で、二人並んで右手を上げた決めポーズ。つま先は反らす。

 しばらく、数秒間、このまま。

 

10. 一人が前任者の横後ろに立ち、パフォーマンス。必ず右手は高く上げなければいけない。



11. 最後に前任者と交代員が二人並び、つま先そろえて、靴先のボンボンも揃えて、最後のパフォーマンス。これで衛兵交代のセレモニー終了。

 

 面白いものをタダで見せてもらい、ありがとうございました。

 

(記・FB投稿:2022.8.19)