艸砦庵だより

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富山-蓼科12日間の旅‐ダイジェスト版 その①(FB投稿:2023.10.8 再録)

 少し前の話。縁あって、9月14日から25日まで富山から信州蓼科まで12日間の旅をした。主な内容は、以下のようなテンコ盛り。

 

 ①富山市富岩運河周辺での「物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023」展を見る。

 ②富山市婦中町に住む養蜂業を営む教え子夫妻宅を拠点に、八尾町、南砺市利賀村等の探訪と、牛岳986.9m登山(下山時に大ヤブコギと通算8回目の熊との遭遇)。

 ③富山市岩峅寺芦峅寺上市町の石仏と修験道探訪。

 ④信州茅野駅近辺の石仏探訪と、蓼科での高校山岳部OBたちとの守屋山1650.6mと北八ツのニュウ2352.2m登山。

 

 猛暑酷暑の今年の九月、12日間は長すぎると思ったが、どのステージも断り切れなかった。もう一つ、諏訪に住む、これも縁あるCさんに会うということもあったのだが、スケジュール的にどうにもならず、割愛。申し訳ない。

 

 帰宅したら帰宅したで、溜まっていた各種の世事・雑事・連絡対応に忙殺される。旅先で撮った石仏その他の数百枚の写真の分類・整理・研究をしなければならない。だいぶ時間がかかりそうだ。別記する詩歌集もでき上って届いた。そのアナウンスもこれからしなければならない。これも別記する(であろう)某大学での特別講義も、断り切れず、引き受けてしまい、その準備をしなければならない。

 むろん、制作をしたい。絵を描く。だからFB投稿などしている暇がない。しかし、全く投稿せずにいると、安否確認上、心配される(?)し、何か沈殿し淀む。

ということで、今回は速報版ダイジェストその①として投稿。続編や個々にはまた投稿する可能性もあるが、やはり旬は過ぎるだろう。まあ、しかたがない。

 とりあえずその①は初めの二日間の「GO FOR KOGEI」展。古い付き合いの秋元雄史が総合監修をしている。趣旨や内容については色々思うところもあるが、こうした多様な表現を地方の地域と密着した形で総花的に展開するのを見ることは、私にはめったにないことだ。ある種の動向に触れることができたという点でも有意義だった。ほんの一部しか紹介できないのが、残念。

 

 

1 「物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023」のチラシ。

 毎日持ち歩いていたので、折れ線が出ていますが、気にしないように。

 

2 同上。事前学習として赤線が引いてあったりしますが、気にしないように。

 

3 富岩運河にて同行4名と、出品作家の板垣豊山と隣のブースで展示していた河部樹誠氏。

 

4 板垣豊山の、倒産したタクシー会社の車庫を再生した展示ブース。彼とは中断した期間も含めて50年の長い付き合い。

 

5 画家板垣豊山。このために痛む腰を引きずりながら、山形からやってきた。長い空白期間をへての久しぶりの発表。全国的に再(?)デビュー。

作品その他についていろいろ語るべきこと、語りたいことはあるが、この場では割愛。

 

6 板垣豊山と同一エリアの河部樹誠氏のブース。

 

7 古川流雄の作品。大学の同級生。語ることのやや難しい、ユニークで美しい作品。



8 同じく古川流雄の作品。このタイプのものは妙に迫力がある。

 

9 途中で休憩のため入ったビールカフェ(?)に展示されていた、ささきなつみの作品。若い作家だが雰囲気あり。

 

10 上田バロンの実物(?)としてのデジタル―アート作品。左端の女の子、糸魚川のヒスイである沼河比売(ヌナガワヒメ)とのことで少し話が盛り上がった。



11 伝統的な家屋の窓や入口にはめこまれた平子雄一の作品。

 

12 二日間かけてすべての展示会場を見終わって、ちょっと海を見に行った。

 

13 日本海に面した海水浴場。猛暑も少しやわらいで、日本海の色だなどと思っていたら、なぜかドイツの若者グループが渚を歩いていった。一瞬の幻覚のような情景。「GO FOR KOGEI」とは関係ないが、最も印象に残った写真かもしれない。



(記・FB投稿:2023.10.8)